黄昏のシンセミア、再プレイ(銀子ルート)

 抱擁シーンの一枚絵を表裏両方から映す演出に痺れる。もとよりCG枚数足りてないのでは、と思わされる部分が非常に多い作品なのだが(先生と沙智子ちゃんに専用CGが存在しないという絶望)、こういうことをされると文句が引っ込んでしまう。
 物語の締め方が全く劇的ではない、という点を特異に感じる。盛り上がるはずのバトルは銀子さんのみが当事者となり、短すぎる別離の後では感動の再開など望むべくもない。エピローグにおいては日常への回帰と、続く日常だけが描かれる。翔子ちゃんルート/さくやルートとの対比のために戦闘を削ったのかな、という印象も割とあるんだけど、たぶんそれだけじゃないと思うんだよなー。いまいち言語化できてないけれど。