2012-01-01から1年間の記事一覧

リトルバスターズ! 7話

目隠しごっこ、一人キャッチボール、畳み掛けるような発話と噛み合わない応酬。葉留佳さんの葉留佳さん性が所作に表れているのがいいなー。そういう遡及的に理解されるだろう要素に満ちた話を保存不可のストリーミングでやるの止めてくれよ、という気もする…

リトルバスターズ! 6話まで

小毬さんを説得する流れの変化に大きく驚いた、ので記述しておく。観直せる状況にないので、精確に参照しながら書けないのが心苦しいけれど。 原作個別ルートにおけるリトルバスターズの面々の不在感、つまり理樹君の孤軍奮闘感について。あれはあれで演出の…

交差するイマにまっしぐら

たぶんどこかで書いたことをもう一度まとめる。思い込みの再生産過程を思索と呼びましょう連盟。 人間同士の心的距離の話、という括りを導入した時、CROSS†CHANNELと最果てのイマの二作は対になる(触れ得なかった物語と、同化してしまった物語)。 C†Cにお…

黄昏のシンセミア、再プレイ(銀子ルート)

抱擁シーンの一枚絵を表裏両方から映す演出に痺れる。もとよりCG枚数足りてないのでは、と思わされる部分が非常に多い作品なのだが(先生と沙智子ちゃんに専用CGが存在しないという絶望)、こういうことをされると文句が引っ込んでしまう。 物語の締め方が全…

黄昏のシンセミア、再プレイ(いろはルート)

いろはルート、と言いつつも……といった。 “誰かを残して往くのは、どんな気持ちなのだろう……。”テーマを踏まえた上で読むとかなり涙腺に来る。相手に悟られることのない献身、見返りを求めない愛情。最期の瞬間の願い。秘密を抱えることの重圧。色々なものを…

黄昏のシンセミア、再プレイ(朱音ルート)

まず短いところから、と思って朱音さん。当時はあんまり記憶に残らなかったのだけど、いま聴くと脳を溶かす類の声をしている。早口なのも相俟って、全編に渡ってボイスを飛ばさずにプレイする感じに。つまり全然短くなかった。 衝動的な発話が次第に支離滅裂…

Rewriteあれこれ

ふと思い出したので書いておく。好きなシーンがあったことを思い出した、というだけの話なんだけど。 小鳥ルート分岐前、病欠した吉野の家へ見舞いに行って、自宅における彼の姿を二人して目撃してしまうイベント。学校や街での振る舞いとは明らかに違う、子…

黄昏のシンセミア、再プレイ(共通部分)

二年前よりは多少頭よくなってるといいな、と思いつつシンセミア再プレイ。 孝介くんを筆頭として、キャラクタが会話の流れに意識的だなー、という印象を発見する。 無制御にボケとツッコミが連鎖するのではなく、各々が面白いと考える会話の流れを想定し、…

這いよれ!ニャル子さん 第二話

第一話で良いなあと思っていた部分がかなりスポイルされているような印象がまずあって。 畳み掛けるようなニャル子さんの猛アタックがなかったことと、単位時間あたりのボケツッコミ回数がだいぶ減ったことがそう思わせる原因なのかな。特に後者が気になった…

這いよれ!ニャル子さん 第一話

真尋くんが割と恩知らずのように見えた。のだけど、キャラ間の力関係を整えるためにやや過剰なキャラ付けをされてるんじゃないかな、という感触もあって。 主人公と特定ヒロインが相思相愛となった時点で、ラブコメの自由度は大きく削がれてしまう。……身も蓋…

Rewrite、オールクリア

そんなこんなで、雑感。 手触りの不明瞭さ、安直な理解をさせてくれない多面性、といったものを強く感じました。個人的な好みとしては一つの概念で作品全てが説明できるくらい強固に方向付けられた物語の方が好みではあるんですけど、そういう作りがRewrite…

Rewrite、Terra編終了

Terra編。可能世界のその先へ。 長いよ(本心から出たことば)。 ラストにさらりと解題を提示して終了するものかと思ってたら……。 瑚太郎くん暗躍する、の巻。どちらにも所属していないけれど、これはダブルクロスと呼ぶべきなのか。 倫理的じゃない、とは言…

Rewrite、Moon編終了

Moon編。未来を演算する少女との交感。 共通のプロトコルを持たない交流は、偶発性に発展の可能性を委ねるほかない。お約束が成立しない対話は指数関数的に可能性の幅を広げ、その複雑性は共通言語を介して行われるそれとは比較にならない。働きかけの一つ一…

Rewrite、朱音ルート終了

会長ォ! ここらへんから雰囲気がオーラスに向けて収斂していく感じか。 逃げる彼女と、いつか交わした約束を守るために。3ルート越しに救われた気がしないでもなく。 否応なく祀り上げられることの苦しさ。自意識と、他者の観る自己像との乖離。正直ほんと…

Rewrite、静流ルート終了

フーキーンルート。正直すごいスピーディに終わった印象が強く、何を書いてよいものやら困りMAX。 回想で進めるというのは面白い試みだなあと思った。予め他ルートで基本的な登場人物と設定については知っているため、有り得べき物語展開は脳内にある程度イ…

Rewrite、小鳥ルート終了

小鳥ルート。いちばん好きなルートを一つ挙げて、と言われたら迷わずこれかなー。 終盤の山場を担う二つの別れ。その両方ともが好き。 心を持たないはずの魔物化した両親が、まるで知性を取り戻したがごとく言葉を交わす。犬を素体に持つ魔物が、今わの際に…

感想を書く間も惜しんでコンプしてしまった。いま思うと先入観がない状態で自由に展開予想とか綴っておいた方が格段に楽しかったし後から考察する種にもなりそうなものだけれど、まあ後の祭り。 5ルート全体を通して言えるのは、設定を山分けして作ったっぽ…

Rewrite、ちはやルート終了

ちはやルート終了。ちはやルートというよりは、むしろ咲夜ルートといった感触。 咲夜の名前いじりネタそのものは正直好みではなかったのだけど、名前をいじられる→反応する→更に畳み掛ける→反撃する、という一連の流れに段々と親しみが込められていく過程を…

Rewrite、ルチアルート終了

ルチアルート終わり。世評通り、かなりつらい感じ。 どいつもこいつも別キャラ、というのがのっけからつらい。 もちろん歴代鍵作品の書き手たちがみな完璧なエミュレーションを行えていたかと言えばそんなことはないものの、(1ルートだけ終わらせた状況で言…

所信。

Twitterの出張所的な感じで書いていこうかな、と思う。あんまり肩肘張らずに楽々アトモスフィアで行きましょう。 当面はRewriteプレイ感想が主になりそう。ネタバレ嫌な人は回避推奨……とはいえ、誰が見てるの、という疑問がまず先に来る訳だ。例によって例の…