這いよれ!ニャル子さん 第二話

 第一話で良いなあと思っていた部分がかなりスポイルされているような印象がまずあって。
 畳み掛けるようなニャル子さんの猛アタックがなかったことと、単位時間あたりのボケツッコミ回数がだいぶ減ったことがそう思わせる原因なのかな。特に後者が気になった。パロネタを単発で振られるとかなりつらい。個人的に一話で最もすごいなあと思ったのはネタを出すテンポの速さで、ツッコミが追いつかないほどのハイテンポで/しかもテンションを尻上がりに上昇させつつボケとツッコミが交互に繰り返されている、という状況そのものの面白さに圧倒された感覚が強い。そのような形式を採用することにより、個別のネタにかけられるリアル時間が減じ、結果的に「ここで笑って!」とでもいうような一種の色気が減じて見えた(ハードルを無駄に上げずに済んだ)こともお話を貫く雰囲気の構築に多大に寄与していたのではないか、とか今適当に考えたんだけど、割と捨てたものではない発想のように思えるなあ。応酬の終着点(フォーク攻撃)があんまり好きじゃない理由も一度に説明してしまえるし。流石に恣意的か。はい。
 前者についてはシリアス展開なのでまあ仕方ないよなーとは。ニャル子さんと真尋くんを引き離すと真尋くんが動けなくなるじゃないですかー、といった印象もあり。
 
 シリアス展開を突っ込む→実はそんなにシリアスな話じゃないよ安心してね! という話を二話に配置することでクー子の顔見せと世界設定の提示を同時に行いつつ、一話のごとき空間の貴さを視聴者に再確認させようという一話丸々使った戦略的な回だったのだ、という展開に張りつつ三話を待つ。