英雄戦姫 最終決戦直前まで

 ルドラサウムみたいな存在が出てきてクソワロタですの巻。神殺しの手管をどう提示してくるのか、というのは純粋に楽しみ。先延ばしは本家でも封じてるっぽいので、殺してくれることを期待。
 ジャンル名の使用許可を取った縁で謙信ちゃんがゲスト参戦したりと、鬼畜王をパロってる可能性は状況から幾らでも想像できるけれど、どうなんだろう。
 
 中盤〜終盤にむけて英雄技ぶっぱゲーと化すのだが、これはこれでよい。ぶっぱしたらぶっぱで返ってくる緊張感。
 特性を重ねることでキャラを強化し合えるのが非常に楽しい。というのは、チハヤさんが技に恵まれてないので(英雄召喚よりも兵馬俑のが便利です!)必然的に女の子ばかりが戦場に出ることとなり、五右衛門さんの後ろにくっつくアリストテレス先生だとか、陣の真ん中でわははははーと笑うアレキサンダーの後ろに控える第六天魔王とマゼランちゃんだとか、最後列に佇むアショーカさんを守るために最前列でひぎぃひぎぃ言ってるラスプーチンちゃんだとかがセットで出陣することになり、結果、本筋であんまり接点ない組み合わせでも何となく仲良しに見えてくるのが堪らなくよい、ということ。
 しかし各地の名産品イベントに顔を出すたび顔見知りを増やしていくランスロットの優遇されっぷりよ……。アレキサンダーとかもうちょい喋らせてくれてもいいのになー。あとアキレスのイベント少なすぎて本当に。本当にな。全く君たちと来た日には。
 追加で好きなキャラ。アレキサンダー、アキレス、ディオゲネス、アトラス、ケイ、ハンムラビ辺り。どのキャラが人気あるんだろうか。コロンブスがびっくりするほど埋もれててアフーンという感じになったり。
 
 戦闘システムについてのそれなりに一般的と思われる話。
 強力な攻撃を通常の攻撃と差別化したい時、たとえばMPのようなストック制のリソースを導入し消費量で差を付けるか、或いは時間に関しての特徴付け―――蓄積しておいた時間の消費/或いは行動後のウェイトの加減算など―――を行うか、といった処理が考えられる。命中率や状態異常についてはとりあえず考えない。で、時間領域で技の強弱を差別化した時、シンプルなターン戦闘においてはウェイトや時間リソースの消費が単純に攻撃力として換算されてしまうという事態が発生する。1ダメージの通常技の代わりに10ターンごとに10ダメージの技が放てる時、それって毎ターン1.9ダメージ与えてるのと変わらないよね、という話。FFXでみんな結局はクイックトリック連打に帰着するように、他のファクターがない場合、速さはそれだけで強さになってしまう。
 そこら辺の処理で工夫できるのがおそらく戦術シミュレーションめいた戦闘の強みで、その点戦国ランスは非常に面白いことをしてる。各キャラに行動回数の上限が定められていること、技ごとに消費する行動回数と時間的な特徴が異なることに加え、戦闘の勝利条件が「優勢のまま規定ターンを消費すること」であることが戦闘に戦術性を与えている、という。優勢/劣勢はダメージが発生した時に数値に応じて判定され直すため、戦国ランスにおいては「如何に柔らかい敵を殴りつつ、硬い味方で受けるか」が重要となる。行動回数に上限がある以上、強力な技を防御力の高い的に受けられてしまうのは損失であり、ここで足軽の「隣接する味方を能力に応じて庇う」技や、忍者の「相手の待機状態を解除する」技が意味を持つ。行動回数の兼ね合いで大技一発撃って後は案山子と化すキャラなんてのも敵味方問わずザラにいて、どの行動順でどこにどう動けば最高の戦果を得て優勢に持っていけるか、というのがこのゲームの戦闘で一番頭を遣うポイントになっている。最終的には謙信ちゃんの威光とウルザの射撃で行動回数消し飛ばしてお町さんの大雷撃で全部吹き飛ばすゲーになるとしても、まあ、基本的な構造として。
 
 で、英雄戦姫のシステムはどうなのかというと、まずクリティカルで準備解除できること、そのクリティカルが意図的に狙えることが非常に重要っぽい。行動回数に事実上制限を設けないことにより、行動を潰すというアクションを頻繁に実行できるようにした、と見做しておきたい(時間への意識)。戦国ランスのそれが忍者と火縄銃の特権であったこと、それらにしても足軽の守備によって目標を狙えるとは限らなかったことを考えると、これは破格といっていい。なにしろ殲滅戦なのだから、被害を最小限に留めるのではなく、被害そのものを避けねばならない訳だ。優勢勝ちという制度がない以上、それは自然な処理に思える。
 あとは移動と3*3フィールドと効果範囲の兼ね合いの話とか。相当面倒なので書くとしたら次以降に回すけれど、移動に関してはディレイをもっともっと削ってもよかったんじゃないかなーとは思うなあ。あんまり頻繁に動かすとピンポイント技が死ぬので、ロックオン概念とか導入しなきゃいけなくなるけれど。うーん。