やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。(全話)

どこまでも高まり続ける八幡の強度に着いて行けるのは葉山と平塚先生だけであり、八幡の側の精神的な障壁を乗り越えて正しくヒロインとして振る舞えるものは戸塚だけである、ということに(最終的には)なった。 ……たぶん、最初はそうではなかった、というの…

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第6話

あなたがたはまるで、パブロフの犬のようだ! 条件反射で、涎を垂らしている! 視界に映るものが全て酸っぱい葡萄であるならば、無視して歩くだけで収支としては儲けものだ。偶発的な当たりの可能性を全て切り捨てることで、確定されたハズレの回避が約束さ…

ストライクウィッチーズ2(全話)

もっさんの突き抜けた強さを好んでいた向きには、終盤の展開は過酷なものに感じられたものと思う。僕は若干の辛さを覚えた。 ただまあ、物語とキャラクタを切り離して嗜好するというのもフェアな態度には思えないし、単に無いものねだりをしているような感触…

英雄戦姫 用兵について

シャンバラでの使用を前提に、装備と運用について。 通常プレイでは微妙に使い勝手が悪いけど、状況さえ整えば超強い、といったキャラたち。 ・ギルガメシュ アカシックレコード(消費ブレイブ-1)と八尺瓊勾玉(ターンブレイブ発生+3玉)を併用、特性も考慮…

ゆゆ式 3話

今回は細かな改変が多めで、その改変部分がすごく馴染んでるなー、という印象で。 展開の先後を置換したり台詞や仕草を場合によって増やしたり減らしたり、その過程で原作の台詞やカットを逸脱することが、むしろ忠実に再現していた前2話よりもゆゆ式らしさ…

ゆゆ式 2話

1話でも思ったことだけれど、アニメを作ってる人とは何処までもゆゆ式観(すげえ言葉だ)が食い違うなー、と感じる。 いやアニメ作ってる人って誰だよという話だけど。脚本? どっちかというと演出の領分っぽいかな。全然出来の悪いアニメじゃないので、変な…

ビビッドレッド・オペレーション 最終話

囚われたれいを助けるため、あかねは3人との友情を武器にして、代弁者を打ち倒す。その様を見せることで試験に合格、れいの世界は取り戻されるのだった。 ……筋だけ拾うと納得できる作りなのだけれど、その見せ方が絶望的に無惨だった、という感想。 9話まで…

英雄戦姫 最終決戦直前まで

ルドラサウムみたいな存在が出てきてクソワロタですの巻。神殺しの手管をどう提示してくるのか、というのは純粋に楽しみ。先延ばしは本家でも封じてるっぽいので、殺してくれることを期待。 ジャンル名の使用許可を取った縁で謙信ちゃんがゲスト参戦したりと、鬼…

英雄戦姫 EU攻略前まで

英雄戦姫やってます。いまナポレオンに喧嘩ふっかけたところ。 総じてストレスなく楽しませることを徹底してる印象で、パッチ当てたら事前に気になってた部分が全部消えたことなんかも含め、無用な引っ掛かりがなく安心してブヒブヒしたり兵の運用に集中した…

ガールズ&パンツァー 6話まで

例によって例のごとく備忘。Twitterで書いてたことも多く含む。 秋山殿がすごい好き。好きというか崇拝に近い。憧れている。これだな。 秋山殿は対人慣れしてなさがすごいのだけれど、対人慣れしていないので唐突でぎこちない、という事実がどんな形でも馬鹿…

リトルバスターズ! 19話

ラストのシーン。クドの性格を考えれば、皆を巻き込んでしまったことに気後れしてしまったり、気持ちだけ受け取りますから始まる前に戻ってください、などと言ったりしてもいいのだが、しない。彼女は飽くまでも皆の心遣いに全霊で喜ぶだけで、そこには普段…

ビビッドレッド・オペレーション 6話

友情を原動力にした兵器、という時点で邪悪ではあるのだけれど、友情を原動力にした兵器を強化するために友情を後押しする、まで行くともはやすげー! 邪悪だー! と歓声を上げるほかない。一色家、母もなんだか強度ありそうなので、やはり妹の癒しっぷりが…

リトルバスターズ! 18話

はるちん√終了。葉留佳さん√、ではなく。 設定がsimplifyされていますねー。個人的な感想としては、ひとつの物語として観ると原作の方が好きだけど、「リトルバスターズ」としてはアニメ版の方が相応しく見える、といった感じ。実際のところ尺が足りないせい…

Angel Beats!(続き)

俯瞰して観た印象じゃなくて、自分の感慨を中心に、散漫に記述していく。 まだ他人の考察とか漁ってないので、細部はだいぶ間違っているものと思われる。要検証! あの世界は永遠の箱庭だから、幾度ものリセットを挟みつつ、あらゆる可能性が演じられてきた…

Angel Beats!

一話ごとの感想ならまだしも、一度に総評を、となると何を書いていいものだか判らないのだけれど。とりあえず備忘録として。 某氏の言を多く含む。後から付け足した部分がどれだけあるかしら。 まず、技術的な面の話。 最初期に顕著な、大人数で喋る時の持ち…

リトルバスターズ! 7話

目隠しごっこ、一人キャッチボール、畳み掛けるような発話と噛み合わない応酬。葉留佳さんの葉留佳さん性が所作に表れているのがいいなー。そういう遡及的に理解されるだろう要素に満ちた話を保存不可のストリーミングでやるの止めてくれよ、という気もする…

リトルバスターズ! 6話まで

小毬さんを説得する流れの変化に大きく驚いた、ので記述しておく。観直せる状況にないので、精確に参照しながら書けないのが心苦しいけれど。 原作個別ルートにおけるリトルバスターズの面々の不在感、つまり理樹君の孤軍奮闘感について。あれはあれで演出の…

交差するイマにまっしぐら

たぶんどこかで書いたことをもう一度まとめる。思い込みの再生産過程を思索と呼びましょう連盟。 人間同士の心的距離の話、という括りを導入した時、CROSS†CHANNELと最果てのイマの二作は対になる(触れ得なかった物語と、同化してしまった物語)。 C†Cにお…

黄昏のシンセミア、再プレイ(銀子ルート)

抱擁シーンの一枚絵を表裏両方から映す演出に痺れる。もとよりCG枚数足りてないのでは、と思わされる部分が非常に多い作品なのだが(先生と沙智子ちゃんに専用CGが存在しないという絶望)、こういうことをされると文句が引っ込んでしまう。 物語の締め方が全…

黄昏のシンセミア、再プレイ(いろはルート)

いろはルート、と言いつつも……といった。 “誰かを残して往くのは、どんな気持ちなのだろう……。”テーマを踏まえた上で読むとかなり涙腺に来る。相手に悟られることのない献身、見返りを求めない愛情。最期の瞬間の願い。秘密を抱えることの重圧。色々なものを…

黄昏のシンセミア、再プレイ(朱音ルート)

まず短いところから、と思って朱音さん。当時はあんまり記憶に残らなかったのだけど、いま聴くと脳を溶かす類の声をしている。早口なのも相俟って、全編に渡ってボイスを飛ばさずにプレイする感じに。つまり全然短くなかった。 衝動的な発話が次第に支離滅裂…

Rewriteあれこれ

ふと思い出したので書いておく。好きなシーンがあったことを思い出した、というだけの話なんだけど。 小鳥ルート分岐前、病欠した吉野の家へ見舞いに行って、自宅における彼の姿を二人して目撃してしまうイベント。学校や街での振る舞いとは明らかに違う、子…

黄昏のシンセミア、再プレイ(共通部分)

二年前よりは多少頭よくなってるといいな、と思いつつシンセミア再プレイ。 孝介くんを筆頭として、キャラクタが会話の流れに意識的だなー、という印象を発見する。 無制御にボケとツッコミが連鎖するのではなく、各々が面白いと考える会話の流れを想定し、…

這いよれ!ニャル子さん 第二話

第一話で良いなあと思っていた部分がかなりスポイルされているような印象がまずあって。 畳み掛けるようなニャル子さんの猛アタックがなかったことと、単位時間あたりのボケツッコミ回数がだいぶ減ったことがそう思わせる原因なのかな。特に後者が気になった…

這いよれ!ニャル子さん 第一話

真尋くんが割と恩知らずのように見えた。のだけど、キャラ間の力関係を整えるためにやや過剰なキャラ付けをされてるんじゃないかな、という感触もあって。 主人公と特定ヒロインが相思相愛となった時点で、ラブコメの自由度は大きく削がれてしまう。……身も蓋…

Rewrite、オールクリア

そんなこんなで、雑感。 手触りの不明瞭さ、安直な理解をさせてくれない多面性、といったものを強く感じました。個人的な好みとしては一つの概念で作品全てが説明できるくらい強固に方向付けられた物語の方が好みではあるんですけど、そういう作りがRewrite…

Rewrite、Terra編終了

Terra編。可能世界のその先へ。 長いよ(本心から出たことば)。 ラストにさらりと解題を提示して終了するものかと思ってたら……。 瑚太郎くん暗躍する、の巻。どちらにも所属していないけれど、これはダブルクロスと呼ぶべきなのか。 倫理的じゃない、とは言…

Rewrite、Moon編終了

Moon編。未来を演算する少女との交感。 共通のプロトコルを持たない交流は、偶発性に発展の可能性を委ねるほかない。お約束が成立しない対話は指数関数的に可能性の幅を広げ、その複雑性は共通言語を介して行われるそれとは比較にならない。働きかけの一つ一…

Rewrite、朱音ルート終了

会長ォ! ここらへんから雰囲気がオーラスに向けて収斂していく感じか。 逃げる彼女と、いつか交わした約束を守るために。3ルート越しに救われた気がしないでもなく。 否応なく祀り上げられることの苦しさ。自意識と、他者の観る自己像との乖離。正直ほんと…

Rewrite、静流ルート終了

フーキーンルート。正直すごいスピーディに終わった印象が強く、何を書いてよいものやら困りMAX。 回想で進めるというのは面白い試みだなあと思った。予め他ルートで基本的な登場人物と設定については知っているため、有り得べき物語展開は脳内にある程度イ…